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Cocorone

Cocorone(ココロネ)は 鎌倉にあるミラクルサロン'ano'ano のオーナー LiLiのブログです
<< 日々の取り組み | main | <長期的視野>という思いやり >>
正常性バイアス?
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    今日は、
    ちょっと耳慣れない <正常性バイアス>というワードについて。



    地震 当日、
    鎌倉の美容院で 毛染めの真っ最中だった私。

    古めの建物の3階にある美容室は ぐーらぐらとハデに揺れ、
    スタッフの皆さんが大慌てされている中、

    いいのか悪いのか 私は、
    動揺ひとつせず、落ち着き払っており、
    状況を笑いに変えて 若干の和み役を果たす。


    直後の停電で水も出なくなり
    頭のカラーリング材をどうやって落とすか 必死で対応してくださったスタッフが
    ペットボトルの水を買って来てくださって
    なんとか 頭のてっぺんの薬品だけ落としてもらい
    (襟足は無理だった^^)

    ドライヤーで乾かすことも出来ず
    濡れた頭のままで 自宅まで歩いて帰ったときも 心は平静。


    津波情報についても、 
    慌てて電話をしてきてくれた広島の友人から聞いてはじめて
    ことの重大さを知り、

    「うむ。逃げるとしたら 持ってゆくのは 所持金とsaxとパソコンくらいだな。」

    と、帰宅後、 
    実にシンプルな荷造りをすませ、

    原付に乗って、

    「どこか電気の通っているカフェにでも(パソコンをしに)避難しにいくかな」と、
    出かけたところ、

    ご近所のカフェ麻心(海の目の前。。)に 馴染みの顔が集まっているのを見て、
    逃げるのも忘れて つい 立ち寄ってしまい、

    既に津波の第一波(50cmくらいだったという)が来た直後だった、という話を聞きながら、
    みんなと話し込んでいたら すっかり落ち着いてしまい、

    緊急避難を取りやめて 自宅に戻ったわけです^^


    幸い、
    今のところ 鎌倉の海に大津波は来ておりませんし、

    原発事故関連の汚染被害も、
    目下のところ なかなかつかみどころがはっきりしなくて
    具体的な対処に困る感じが 否めませんが、 

    目下のところ、
    早く帰って 出来るだけのことをしたいと
    ポジティブに考えている私ではあります。


    が、

    次の文章は、
    “ ナチュラルボーン のんき ”な私が、実にハッとさせられた 文章ですので ここにシェアを♪



    出どころ:http://www.chunichi.co.jp/article/earthquake/sonae/201005/CK2010050102000172.html


    避難遅らす「正常性バイアス」〜広瀬弘忠・東京女子大教授〜


     津波の避難勧告が出ても避難しない人が問題になっている。
    「自分は大丈夫」。そんな根拠のない気持ちを抱いてはいないだろうか。

    そんな心には「正常性バイアス(偏見)」が強く働いていると
    災害心理学の専門家、広瀬弘忠東京女子大教授は言う。

    打ち破るにはどうしたらいいのかを聞いた。



     避難が遅くなる仕組みは?


     現代人は今、危険の少ない社会で生活している。
    安全だから、危険を感じすぎると、日常生活に支障が出てしまう。

    だから、危険を感知する能力を下げようとする適応機能が働く。

    これまでの経験から「大丈夫だ」と思ってしまいがちだ。
    これが「正常性バイアス」と呼ばれるものだ。


     強い正常性バイアスのために、現代人は今、
    本当に危険な状態でも「危険だ」と思えない。

    チリ大地震の津波が押し寄せているのに、
    見ているだけで逃げない人の映像が日本でも流れた。
    強力な正常性バイアスの例と言える。

    災害でパニックはめったに起こらないと指摘している。

    私たちの調査で、災害でパニックが起こったと確認できる例はほとんどない。

    特に日本のように地域の人同士がつながっている社会では、パニックは起こりにくい。

    「自分を犠牲にしても」と互いに助け合おうとする心理が強くなるからだ。

     現状では、強い正常性バイアスの結果、パニックになる以前、
    つまり何が起こっているのか分からないうちに災害に巻き込まれる。

    日本では避難警報が出ても避難率はいつもゼロから数%程度と低いことからも明らかだ。
    行政側はパニックを恐れて災害情報を過小に公表してはいけない。

     逃げ遅れないために必要なことは?

     いざというときに正常性バイアスを打ち破り、
    「危険だ」と直感できるような訓練をしておくことが大切だ。

    そのためにはある程度、災害の恐怖感を体に覚えさせておかなければならない。

     人間の脳は自分が意識して何かを感じる前に行動を決定する。

    例えば戦場のベテラン兵士は訓練の結果、思考する前に、「危険だ」と行動できる。

    兵士ほどではなくとも、災害に対してそういった感覚を磨くことが、生き残るために大事だろう。


     具体的に必要な訓練とは?

     文字や映像だけで災害の恐ろしさを知るのではなく、
    実践に近い形の訓練が有効だと思う。

    日常生活に身体的、心理的なマイナスの影響があるかもしれないが、
    それを補って余りあるプラスがある。


    訓練で出るマイナスを認めるような姿勢が世論にも必要だ。

     バーチャルリアリティー(仮想現実)技術を活用して造った装置でも、
    かなり現実に近い体験ができるかもしれない。

    予告せず、抜き打ちで実施する防災訓練も一案。

    病院ならば入院患者がいる状態で避難訓練をするのもいい。
    現実味を帯びた状況を演出しなければいけない。

     結局、災害で生き残るのはどういう人か。

     正常バイアスを打ち破ったうえで落ち着いて判断し行動する人が最終的には生き残る。

    1954年、青函連絡船の洞爺丸が沈んだ。
    そこで生き残った乗客の1人は 船が座礁したことから海岸に近いと判断し、
    救命胴衣をつける際、衣服を全部身につけるなど、
    こういう場合に不可欠な準備をし生き抜いた。

    冷静に状況を分析し行動した結果だ。

     災害を生き抜いた人は周囲が犠牲になったことを不当だと感じず、
    私たちは社会全体で生還者を心から祝福する雰囲気をつくることが大切だ。

    それが復興の原動力となる。

     (中村禎一郎)


     【ひろせ・ひろただ】 1942(昭和17)年東京都生まれ。東京大文学部卒。著書は「人はなぜ逃げおくれるのか」「災害防衛論」(以上集英社新書)「無防備な日本人」(ちくま新書)など。


    ◆世界で起きたバイアス悲劇


     韓国・大邱(テグ)市で発生した2003年2月の地下鉄放火事件は、
    正常性バイアスが招いた災害での悲劇の象徴的な例だ。

     放火された車両から火が燃え移った対向電車で、煙が立ち込める中、
    ハンカチで口を覆いながら車内でじっと待つ乗客の姿が撮影されている。

    「安心してください」との車内放送も流され、
    運行側が乗客のパニックを恐れて情報を出さないのと、乗客側の正常性バイアスが重なり、
    被害の拡大につながったとされる。

    避難が遅れ、死者192人を出した。

     1977年5月、米ケンタッキー州のクラブで164人が死亡した火災でも、
    ボーイが「火事です。近くの出口から慌てず逃げて」と呼び掛けても、
    客たちの反応は鈍かった。

    コメディアンのショーの一部だと思われ、火事と気付くのに1分はかかったという。

     01年9月の同時多発テロで旅客機が突っ込んだニューヨークの世界貿易センタービルでは、
    警察の誤ったアドバイスが正常性バイアスを高めたといえる。

    北棟64階の公社職員がすぐに避難すべきかを尋ねると、
    警察署は「動かないでください。警察官の来るのを待って」と指導。
    プロの言葉を過信した結果、避難は1時間後になり、多くの人が地上までたどり着けなかった。

     (安田功)



    さて、
    ワタクシごとに戻りますが、

    地震の次の日、
    福島原発の非常事態をニュースで知り、

    家中の空き瓶に 水を溜め、
    食料を少し多めに買い出しに行き、
    避難用グッズを ナップザックに詰めて、
    何かあったときは すぐに動けるように準備はしたけれど、

    心はいつも どこかで 「きっと大丈夫、どうにかなる。」
    と、思っていた
    私が、

    実に早々と 広島に避難して来た理由は、

    私にとって家族以上に心の繋がりのある友人のひと言でした。


    「とにかく 早く来て。」
    と。


    そのひと言で 動いた私が いま思うのは、

    ストレスフルな十数日間を
    孤独に過ごさずにすんだことへの感謝。



    こんなにも不安な時に、
    心から心配してくれる人が そばにいてくれること

    本当に、そのことに救われたと 感じています。


    そんな、
    確かな繋がりを感じられる場所に居たい。


    被災地のど真ん中にいるわけではなくても
    様々な不安要素が渦巻く環境に 多くの人が暮らしているいま、


    すぐに動かない人(動けない人)
    アクションを起こさない人(起こせない人)は、

    大切な家族の存在や、
    仕事などで果たせる 自分の役割や居場所がある、など

    自分が自分でいることを 
    強烈に肯定できる居場所やつながりがあること
    や、

    今いる場所で最善のことをしたいと思う気持ちも 大きいのではないかと思います。


    そうした 愛や思いやり、責任感に基づいた行動は
    とても素晴らしいことだし、

    密接な繋がりの中で果たせる役割を全うしようとすることは 
    私も、本当に大切なことだと思っています。


    その、

    『他者を思いやる素晴らしい姿勢を大切にしたい』

    という思いを前提で、

    上の記事にあるように

    >正常バイアスを打ち破ったうえで落ち着いて判断し行動する人が最終的には生き残る。

    という言葉の示すところも 真剣に考えてゆかなければと思うのです。


    実際問題、

    放射能汚染の影響は 既に出はじめ、

    「これくらいなら大丈夫です。」 

    というインフォメーションを鵜呑みにするのは 実に心もとない状況。。


    影響は 何年か後に 出てくるものですから、
    日々のさまざまな選択を見直す知恵と努力が 必要になって来ると思います。



    「自分さえ安全であればいい」

    という気持ちで行動することを奨励するのではありませんし、


    「いつかみんな死ぬんだし、気にし過ぎたらやってられない!」

    という気持ちも わからないではありません^^が、


    この地上に生きるものたちは みんな
    もれなくつながっている。

    自分の日々の選択が、
    自分を取り巻く大切な人たちや環境にダイレクトに影響してゆく


    という現実を、

    たくさんの人たちが 今までより“ほんの少しでも”
    丁寧にイメージしながら 生活を見なおしてゆけば、


    自然に、
    世の中も 変化してゆくのではないかと思います。


    | 地震&原発関連2011 | 14:39 | comments(0) | - | - | - |