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Cocorone

Cocorone(ココロネ)は 鎌倉にあるミラクルサロン'ano'ano のオーナー LiLiのブログです
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アーバンパーマカルチャー視察レポート in ポートランド★<zane&marishaのお宅>
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    今回のレポートは、

    一般的な『一軒家』を 余すところなくパーマカルチャーガーデン化した
    zane & marishaのお宅訪問紀です。



    お二人は長年パーマカルチャーの農園で学んでこられた末に、
    その知恵を都市部での生活に活かす実践をはじめようと約3年前にこの家に移り住み、
    わずか3年で 見事なエディブルガーデン(食べれる庭)&フードフォレストを作り上げました。





    奥さんのマリーシャは パーマカルチャーコースのティーチャーでもあり
    現在は色々な場所で教鞭をとっていらっしゃいます。



    彼女たちは これからの世界の流れの中で
    『食料問題』は大きなテーマになってゆくのではないかと感じているそうですが、

    パーマカルチャーの実践の意義というのは、ただ単に 
    『自分の家でも野菜を自給できるようになる』という意味合いにとどまるわけではありません。

    身の回りの環境を良く観察して
    自然の流れを読む目を養い
    敬意を持って 
    自分たちの暮らしも その持続性のある循環と一体になり
    活かし生かされてゆくように学んでゆくこと。


    『パーマカルチャーの原則』などについては
    また改めて紹介したいと思いますが、
    まず、はじめの一歩は

    家の敷地を『ゾーン』分けして
    それぞれのスペースの特徴を生かして どこにどんな植物を植えるか
    どんな役割をもった場所にするか
    などを まずイメージすることからはじめます。





    ゾーンとは “行動範囲”、もしくは 労力を注ぐ度合いで分類され、
    その場所に行く頻度や労力によって分類するそうです。


    <参考>
    ゾーン0 : 生活の中心部分 (家とか。)
    ゾーン1 : 毎日の行動範囲 (毎日えさをやる動物がいるところとか。)
    ゾーン2 : 定期的に行く場所 (薪を置いているところとか。)
    ゾーン3 : あまり行かないけど自分の生活範囲内 (屋根の上のソーラーパネルのある場所とか)

    ゾーン4 : 生活範囲外だけど、自分に影響を与えうる (生け垣のある場所とか)
    ゾーン5 : 完全に生活範囲外だけど、潜在的に影響しうる (近所の公園や森とか)


    また、敷地のデザインをする時には、
    『ミクロ気候』も意識してマップを作るそうです。

    ※『気候』という言葉を聞くと、乾燥地帯・温暖気候・熱帯etc…などなど
    大きなくくりとして環境のまったく違うを気候をイメージしてしまいますが、
    一軒の家の限られた敷地の中にも 
    「日当たりが良い(悪い)場所」「水はけの良い(悪い)場所」「涼しい場所、暑い場所」「風がどちらから吹いてくるか」などなど、
    微妙でも 違う気候が存在することを感じ取るのが『ミクロ気候』という視点です。


    ちなみに彼女は、故福岡正信先生の
    『観察することでいかに仕事の量を減らすか』という考えにも影響を受けた
    そうで、
    その庭づくりのデザインにも、いかに効率よく作業が出来るかというアイディアが盛り込まれていました。

    実際にこの畑で これだけ豊かな実りを得るために
    作業をしている時間は 月にたったの20時間ほどなのだとか。


    『スナックの道』と呼ばれる通路には
    トマトやブドウやイチゴが実っています。


    広い屋根の上にもベリーなどが育つ庭がありました!

    ここ、屋根の上^^

    様々な観点から 土地の分析をした後にデザインされたこの庭は
    わずか0.01エーカーという敷地の中に
    実に多様な植物たちが共存しています。



    今はもりもりと植物たちが覆っている畑も
    最初はコンクリートをはがして土づくりからはじめました。

    1、段ボールを3重に重ね 2、ストローベイル(ワラ)をつむ 
    3、4インチ(12cm)のコンポスト(牛糞)を入れる

    という方法で、
    短期間(6ヶ月ほど)で保水力と栄養を蓄えた土になりました。

    ただ、はじめの頃は 窒素と炭素の割合が悪くなって
    レタスやケールしか育たず
    しき込んだワラが発芽してしまったもしたそうで、

    6ヶ月後には 一度、
    バランスを取り直すための新たなコンポストもまぜたそうです。

    こうして 一度良い土が出来上がったあとは、
    庭の植物から出るコンポストや、飼っているウサギやニワトリ、
    自分たちの糞、おしっこを薄めたものなどを入れる程度で
    土の状態はうまく循環しているようです。

    最近は、バイオリアクターと呼ばれる
    雨水を利用してコンポストティーを作る装置も導入して、
    畑に散布しています。



    ※コンポストティーとは、コンポスト堆肥に水を入れて作る簡単な液状堆肥で、
    土中に生息する微生物の活動を活発にし、植物の健康を保ち、
    葉の病気などにも効果がある
    と言われています。


    マリーシャは お話の中で『種』のことにもふれていましたが、

    彼女が庭で育てている植物の種の80%以上
    自家採取したり仲間と交換したものだそう。

    良い種は発芽率もとても高く、(8割以上!)
    普通に売られているF1の種では そんな優秀な発芽率は望めません。

    植物たちを植える時には『種』自体の性質がとても大切で、
    質の悪い種では、どんなに頑張って育てようとしても良い成果が出ないそうです。

    『種は売っているものを買えば良い』

    と思っている人たちが多いので、
    こうしたことに関しては もっと啓発活動が必要だと感じているとか。

    彼女は、
    庭で採れた野菜の種から 質のよい苗を育てて
    その苗もゆずっているそうですが、

    『初心者の人たちが頑張って種から植えようとして 育たなかったらがっかりしちゃうでしょ。』

    と、
    パーマカルチャーガーデンが楽しく広まるための心遣いを忘れない 
    素敵なマリーシャなのでした。
    | パーマカルチャー | 20:29 | comments(0) | - | - | - |